妊娠中は麻酔や飲み薬、抜歯すること自体が赤ちゃんに影響がないか気になりますよね。
私は妊娠6か月(21週)の時に大学病院で左下の親知らずを抜歯しました。
実際に経験した妊娠中の抜歯の様子や経過、処方された痛み止めや抗生物質の種類、抜歯にかかった費用などをご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
妊娠中に親知らずを抜歯した理由
私は歯列矯正をしていて矯正終了後、歯列が再び乱れないように生えかけの左下の親知らずと横向きで埋まっている右下の親知らずを抜くようにと言われ、大学病院への紹介状を書いてもらいました。
大学病院の初診は予約が取りずらく、予約が取れたのは電話してから2か月半後でした。
なんとその間に妊娠。妊娠中はホルモンにより歯痛が起こることもあり、生えかけの左下の親知らずが頻繁に痛むようになりました。
なので産婦人科の先生、口腔外科の先生と相談して赤ちゃんの器官形成が終わる安定期に入ってから左下の親知らずは抜歯することにしました。
妊娠中の抜歯の賛否は先生によって様々?
妊娠中に親知らずを抜歯するにあたって産婦人科の先生2人、大学病院の口腔外科の先生2人、計4人と相談しました。
産婦人科でも先生によって妊娠初期の頃に抜いてもいいよ。飲み薬のこともあるから安定期以降にしてね。と意見が分かれました。
大学病院の口腔外科の先生も男性と女性で意見が分かれました。
妊娠中の抜歯は先生によって意見は様々でした。
妊娠中の麻酔やレントゲン、飲み薬は赤ちゃんに影響する?
歯の治療や抜歯をする際に必要であればレントゲンを撮ったり、麻酔をしたり、飲み薬が処方されます。
それらが赤ちゃんに影響がないのか先生に確認しました。
- レントゲン(X線)
基本的に影響はありません。妊娠初期の6~12週については胎児に影響を与える可能性があるとも言われていますが、お腹に防護エプロンをすればこの期間でも心配はないそうです。
- 麻酔
歯科治療における麻酔の使用の場合、妊娠中のどの期間においても通常の麻酔量は胎児への影響はありません。
- 内服薬
抗生物質や鎮痛剤などの飲み薬が胎児に影響(胎児奇形等の可能性)を及ぼすのは主要な器官の形成時期である4~16週の妊娠初期の期間と言われています。
しかし、この期間であっても抗生物質はセフェム系、ペニシリン系。鎮痛剤はアセトアミノフェンであれば胎児に対する安全性は高いと言われています。
飲み薬を内服薬する際は先生と処方してくれる薬剤師さんに妊娠中であることをしっかりと伝えるのが重要です。
親知らずを抜歯した病院と費用
私が親知らずを抜歯した病院は「東京歯科大学水道橋病院」です。
JR水道橋駅から徒歩1分、都営三田線水道橋駅から徒歩3分とアクセスの良い大学病院で、口腔外科や小児歯科、矯正歯科、インプラント科、歯科麻酔科、スペシャルニーズ歯科、健康スポーツ歯科、内科、眼科など様々な診療科があります。
それ故に患者さんも多く、予約制とは言え20~40分は待ち時間がありました。
費用は親知らずの抜歯、麻酔、処方薬のすべてを合わせて5,080円でした。
妊娠中ということもあり先生が気を利かして大学病院内で処方薬を受け取れるようにしてくれたので受付と同じフロアで飲み薬も受け取れました。
妊娠中でも飲める痛み止めと抗生物質
妊娠中でも服用できる痛み止めと抗生物質を処方してもらいました。
- カロナール(痛み止め)
- サワシリン(抗生物質)
カロナールは知っている人も多いかもしれません。弱い鎮痛剤です。痛むときに1回につき2個まで飲むことができますが妊娠中なので飲まなくて済むならそれに越したことはないです。ただ、抜歯後は麻酔が切れると痛むのと痛みを我慢するのはストレスになるので受け取ったら飲んでください。とのことでした。
言われた通り私は受け取ったあと病院を出てすぐに1個飲みました。
抜歯した当日の夜はズキズキ痛みましたが、翌朝はほとんど痛みもなく、以降カロナールは1個も飲まずに済みました。
腫れもしなかったので抜歯してくれた先生の腕が良かったのだと思います。
抗生物質は痛み止めと違い、朝・昼・晩の食後に必ず飲んで処方された分はすべて飲み切ります。
妊娠中期で親知らずを抜歯したときの感想と経過
結論、親知らずは抜かずに済むなら抜かなくて良いと思いました。
痛み止めや抗生物質など処方される飲み薬は妊婦さんでも安心して飲めるものなので赤ちゃんの奇形が心配される4~16週を過ぎていれば問題ありません。
ただ、抜歯はかなり力を加えることになるので想像以上に大変でした。
数年前に近所の歯医者で右上の親知らずを抜歯したときはすんなり抜けたのに対して左下の親知らずはなかなか抜けず…
てこの原理を使ってものすごい力で押される?ので唇も口の中も痛いです。
麻酔はしてますがピキっと痛みも感じますし、ガリガリっと骨に響く感じがなんとも耐え難いです。
結局、ドリルで砕いてから抜きました。所要時間は7分ほどでしたがもっと長く感じました。
体に力が入っていたのか肩や腕が筋肉痛になりました。
妊娠していなくても抜歯は緊張するし怖いものなので、虫歯が進行していたり、痛みがひどく抜歯するのが最善の場合などは除いてわざわざ妊娠中に抜かなくていいかもしれません。
ちなみに抜歯中赤ちゃんはずっと元気に動き回っていました。応援してくれてたと思いたいですね。
先生の抜歯が上手だったのか、腫れると思っていたら全く腫れませんでした。
痛みも当日だけで翌日からは少し痛むぐらいで痛み止めも1度飲んだきりです。
抜歯してから2週間くらいは歩いたり、お風呂に入ったりして血行が良くなるとジンジンしますがこれは問題ありません。
親知らずを抜歯したら消毒と抜糸が必要
親知らずの抜歯後は抜歯した場所の消毒と抜糸が必要です。
大学病院で抜歯後、翌日も大学病院で消毒の予定でしたが自宅から大学病院まで距離があるため先生が紹介状を作成してくれたのでそれをもって近所の歯医者で消毒と抜糸をしました。
妊娠中に長時間の移動は負担になるので私と同じような状況の方は消毒と抜糸は近くの歯医者で行ってもいいか聞いてみるといいかもしれません。
消毒は抜歯した翌日に、抜糸は2週間後に行いました。
基本、消毒は抜歯した翌日にすることが多いみたいです。そのときにキズの具合なども見てくれます。
抜糸は歯医者によって異なりそうです。(大学病院では1週間後、町歯医者では2週間後と言われました。)